【スチールベルト発注】原理や用途・プーリとの関係

【スチールベルト発注】特徴・原理・用途を解説!

スチールベルトとは、工業用に使われるステンレス製のベルトのことを指します。多くの方にとって、スチールベルトはあまり馴染みのない製品かもしれません。しかしスチールベルトは、製造業をはじめとした幅広い分野において必須のアイテムなのです。

こちらでは、多くの実績を持ちサンプル制作も承る業者であるウェルテック舎が、スチールベルトの原理や用途について詳しくご紹介いたします。

また、スチールベルト導入時のプーリの選び方についてもご説明いたしますので、コストダウンなど料金の見直しを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

【スチールベルト発注ならウェルテック舎】スチールベルトの特徴や原理

工業の多くの分野では、ステンレスを主材料としたスチールベルトが使われています。工業用のベルトにはほかにも樹脂製やゴム製、チェーン製など複数の種類がありますが、スチールベルトにはこれらのベルトとは違った多くの利点があります。

まずはスチールベルトとはどのようなものか、その特徴や製造手法、原理について見ていきましょう。

なお、ウェルテック舎ではスチールベルトのサンプル制作を承っています。スチールベルトに関する相談があればぜひご連絡ください。場合によってはコストダウンなど料金の見直しにつながるケースもあります。

【スチールベルト発注】スチールベルトとは

スチールベルト

スチールベルトの特徴は次のとおりです。

輸送の分野や工業分野で多く使われる

スチールベルトには原料としてステンレスが使われています。主に使われるのはスプーンやフォークなどの材料としても使われるSUS304Hという金属です。

このステンレス素材を薄く平坦に伸ばして作られるスチールベルトは、樹脂ベルトなど他のベルトに比べて強度が高くあらゆる場面で使いやすいという魅力があります。そのため、樹脂ベルトでは作業がうまくいかない高温下や低温下、帯電環境などではスチールベルトがよく使われます。

また、油脂が付着しやすい部品や鋭利な部品を搬送するときにも便利に利用できます。

スチールオープンベルトとスチールエンドレスベルトの2種類に分けられる

スチールベルトには帯の状態に仕上げられたスチールオープンベルトと、両端を輪のようにくるりと丸くしたスチールエンドレスベルトという2種類があります。

スチールオープンベルトは一定の区間を往復するような動かし方で使うため、動力伝達ベルトとして使用されることが多いのが特徴です。スチールオープンベルトは印刷機器のヘッド駆動、ロボット製品のアーム駆動をはじめ、様々な場所で使われます。

これに対して、端が輪のように加工されたスチールエンドレスベルトはベルトコンベアのように使われるのが一般的です。電子部品や金属部品、プラスチック製品などの搬送にはスチールエンドレスベルトが向いています。

ウェルテック舎はスチールベルト制作に関する実績を誇っております。スチールベルト制作に関してお悩みの方はぜひご相談ください。サンプル制作などもご用意しております。

【スチールベルト発注】原理

ポイントとブロック

スチールベルトはその特有の原理を活かし、多くの分野で活用されています。ここからはスチールベルト制作で実績を誇り、サンプル制作も行っているウェルテック舎が利点をご説明いたします。

1.耐久性が高い

ステンレスを主要素材とするスチールベルトは耐久性が高く、あらゆる環境下で活用できます。

他の素材を使ったベルトは温度変化や薬品の付着など、使用環境によっては変質してしまうおそれがあります。

しかしスチールベルトは、極端な温度変化や湿度変化が起きても問題なく使用できます。また、真空状態での使用や摩擦がかかる状態での連続使用、薬品による腐食にも耐えうる耐久性を持ちます。

長期間使用できるスチールベルトを導入すればコストダウンが実現できるため、料金の見直しにもつながるでしょう。

2.発塵が起きにくい

布繊維や樹脂を使ったベルトは、摩耗によってほつれが起きてしまうことがあります。すると発塵によって製品にダメージが及ぶリスクも高まってしまうのです。

スチールベルトは金属製なので発塵やほつれが起きるリスクはほとんどありません。また、潤滑剤を使用する必要がないという原理から埃や塵の蓄積が起きる心配も少なく、安心して使用できます。

3.軽量で使いやすい

スチールベルトはステンレスを薄く引き伸ばした形状になっているため、比較的軽いという特徴があります。重量をかけられない装置にベルトを導入したい場合にはスチールベルトが適しています。

4.伸縮が起きにくい

樹脂ベルトやチェーンには伸縮が起きてしまうというデメリットがあります。

スチールベルトは高い弾性係数を誇るスプリングシートの形状なので伸縮が起きにくく、安定的に使用できます。力が加わる動力部分であっても変形や変質が起きることはほとんどないため、長期間使用し続けることが可能です。

また、スチールベルトは弦振動も起きにくいため精度の高い動作が期待できます。

5.伝導性が高い

スチールベルトは熱を伝導するという原理を持ちます。高温や低温を製品に直接伝えられる他、電気エネルギーを伝導することも可能です。

6.静電気が蓄積しない

スチールには静電気を蓄積せず放電する原理があるため、集積回路や表面実装型デバイスといった電子部品製造にも活用できます。

7.衛生的に使用できる

ステンレスにはサビが浮きにくいという特徴があります。もちろん金属質なので多少の酸化が起きることはありますが、酸化の不動態が形成されて酸化が広がることがないため衛生的に使用できるのです。

チェーンベルトを導入する場合には、サビを防ぐ目的で潤滑剤を使用することがあります。しかし、スチールベルトは複合素材ではないため潤滑の必要がなく、クリーンに使い続けられるのです。

ステンレスベルトは食品加工や医薬品製造など、高い衛生対策が求められる分野でも多く活用されています。

【スチールベルト発注ならウェルテック舎】使用用途やプーリとの関係

スチールベルトは性能が高く衛生的なことから、食品業界や医療業界など様々な分野で活用されています。ここからはスチールベルトが使われる主な業界についてご説明いたします。

スチールベルトの劣化を防ぐためには適切なプーリを使用することが大切です。プーリの働きや選び方についてもチェックしておきましょう。

【スチールベルト発注】使用用途

使い道と書かれた看板

こちらではスチールベルトの用途の一例をご紹介いたします。

1.食料品の搬送

スチールベルトが使用される分野として食品関連業が挙げられます。一般的な食品の他、温度が低くなる冷凍食品、臭いがつきやすい肉や魚などの食品であっても、スチールベルトを使用すれば衛生的に処理できます。他に、チョコレートの成形や粉末の搬送などにもスチールベルトが向いています。

2.精密部品の組み立て

パソコン部品やモーターの組み立てには、発塵の起きにくいベルトが必要です。発塵が少なく平坦性の高いスチールベルトは、精密機器の組み立てラインの搬送に最適です。

スチールベルトは静電気対策ができることから、半導体検査での通電テストや搬送にも使用されています。

3.パッケージ製造

スチールベルトは製品の外装フィルムを熱圧着するときにも活用できます。お菓子の袋やペットボトル、化粧品のボトルなどの外側にはパッケージフィルムを付帯させるのが一般的です。パッケージを製造する製袋メーカーでは、スチールベルトの耐熱性や非粘着性を利用してヒートシーラーとして活用しているのです。

また、パッケージフィルムの印刷や表面成形においてもスチールベルトが役立ちます。

4.その他の分野における用途

スチールベルトは他にも刃物類の搬送や昇降機の巻取り、建材の塗装、真空用ロボットの動力伝達など様々な種類の分野で活用されています。

【スチールベルト発注】プーリとの関係

灰色の作業着

プーリとはベルトの動力を伝える部品のことをいいます。多くのプーリは円盤状または円形状になっており、周囲の溝にベルトを組み込むような形で駆動させます。

ベルトコンベアやコンプレッサーなど、高速回転を伴う動力伝達が必要な機材にはプーリが使われているのが一般的です。

プーリはベルトの形状やサイズに応じて選定する必要があります。スチールベルトとプーリがマッチしていないと十分な性能が発揮されない上、スチールベルトの耐久性も下がってしまうので気をつけましょう。

一般的には、スチールベルトの厚さに対して大きめのプーリ径を選び、スチールベルトの寿命を伸ばします。ただし、搬送の負荷が低いのであればプーリ径が小さくてもそれほど問題はありません。

スチールベルトの耐久性は用途や使用条件などに左右されます。高性能なスチールベルトであっても、70万回程度使用すると金属疲労が起きてくるものです。しかし最適なプーリ径を選べば、約100万回という膨大な回数の曲げによってもスチールベルトを使い続けられる可能性があります。

プーリには楕円形の標準タイプの他、フランジ内にベルトを固定できるフランジタイプ、V字の溝にベルトを設置するVロープタイプといった種類があります。使用する環境や用途によって、最適なプーリのタイプやサイズは異なります。プーリの選び方に迷う場合には、実績のある専門の技術者や業者に相談するのがおすすめです。

スチールベルト発注は実績豊富な専門業者へ!コストダウンや料金もご相談を

スチールベルトは他のベルトにはない多くの特徴を有することから、各工業分野で便利に使用されています。スチールベルトの制作を専門業者に依頼したい場合には、まずはその業者の実績を確認したのち、種類や使用用途を相談してサンプルを取り寄せるのがおすすめです。少しでもコストダウンを図りたいのであれば、料金を見直しましょう。

専門的な分野を手がける業者であるウェルテック舎では、スチールベルト制作の実績を誇っており、ご依頼やお問い合わせに応じております。企業のコストダウンに関するご相談にも柔軟に応じておりますので、まずはお気軽にサンプルの発注や料金見積もりをお試しください。

コストダウンのご相談も!スチールベルトの発注ならウェルテック舎

会社名 株式会社ウェルテック舎
代表者 代表取締役 居村 登行
資本金 1,000万円
住所 〒224-0053 神奈川県横浜市都筑区池辺町4005
TEL 045-350-5803
FAX 045-350-5804
メールアドレス info@weltec.jp
URL https://www.weltec.jp/
事業内容
  • ●ステンレス鋼に関する精密接合
  • ●スチールベルトの製造・販売・コンサルティング
  • ●スチールベルトの現場出張作業
  • ●エンジニアリングサポート
  • ●特殊加工技術の提供
主な設備
  • ●レーザー溶接機(芝浦エレテックLAY-822SXC-34H)
  • ●レーザー溶接機(東芝LAY-600-A)
  • ●プラズマ溶接機(ナストーアDRI-400HP-1)
  • ●TIG溶接機(ダイヘン マイクロティグ):2機
  • ●TIG溶接機(ダイヘンAVP-300)
  • ●マイクロスポット溶接機(SEIWA SW-6)
  • ●スポット溶接機(松下電器産業YG-508SP)
  • ●ワイヤーEDM(Seibu M500)
  • ●35tプレス(WASINO PUX35)
  • ●その他、自社設計ベルト用圧延機、ビードローラー等

お問い合わせはこちら

copyright© レーザー・プラズマなど用途に応じた精密溶接 | WELTEC. All Rights Reserved.